《独占インタビュー》世界の映画祭で受賞!映画「ピカレスカ」にヨンボ(NTB)出演!


映画「ピカレスカ」(PICARESCA ~Novela Picaresca~)は現在、世界の映画祭で多数の賞を受賞している。 


Yamagata International Movie Festival 2017 (Japan)   

The Grand Prize"グランプリ" Shortshorts Film Festival & Asia 2018 (Japan)    

Hikari TV Award & Audience Award"ひかりTV賞&観客賞" 

Utomhusbio 2018 (Sweden) Official Selection"招待作品" 

CAMERA JAPAN Festival 2018 (Rotterdam) Official Selection"招待作品" 

Guam International Film Festival 2018 (Guam-USA) Official Selection"招待作品" 

Bayou International Film Festival 2018 (Louisiana-USA)Narrative Short Special Jury Award"短編最高賞" 

Short.Sweet.Film Fest.2019 (Ohio-USA)Honorable Mention Award"審査員特別賞" 


 「悪い子になりたい」そんな幼少の想いを抱えて大人になった古本屋の店主ヨーコと、古本屋の客で夜勤の看護師かなえ、そして韓国人留学生キムの3人が、静かな地方都市で、無知で無謀な犯罪を計画する。「バスジャック」それはあまりにも無垢で突拍子もない計画。きっかけは、ヨーコが憧れる古本屋の常連客で小説家の一言からだった。 平凡で退屈な日常を逸脱したい、繰り返しの毎日から脱出したい、そんな閉塞感は誰にもあるだろう。果たして3人のバスジャック計画の結末は・・・。 


 この短編作品「ピカレスカ」にヨンボ(NTB)がメインキャストとして出演している。韓国人留学生キムを演じたヨンボのインタビューをお届けします。 


 ◆作品が完成して、最初に観たときの感想は?

ヨンボ:僕は初めての作品ですから、めっちゃ恥ずかしかったです。僕自身を観て、あ、不細工に見える!あ、下手くそに見える!って、恥ずかしい気持ちでした。 


◆映画のファーストシーンから出ているじゃないですか!しかも、最初にセリフを言うのもヨンボさんの演じたキム君ですよね。

ヨンボ:はい、そうなんです。「ヨーコ頑張れ!ヨーコ、頑張れ!」というセリフです。僕が演じたのは韓国人の留学生なんですけど、事前に監督さんといろいろ話しました。僕自身がどんな性格で、どんな考えを持っているか、それに合わせてセリフを作ってくれました。だからキム君の役というより、僕自身で演じましたから、「ヨーコ頑張れ!」って言うシーンでは、僕も緊張しているけど、本当に「ヨーコ、頑張れ!」って気持ちで演じました。 


 ◆キム君に共感できる部分は?

ヨンボ:監督さんが、「ヨンボはどんな性格で、どんな思いをずっと持って生きているんですか?」って聞いてきて、「僕は本当は明るく見えるけど、時々さみしい」って、僕の話をしました。「純粋ですけど、ちょっと大人っぽいところもあるし…」、そんなことを話しました。だからキム君は僕とほとんど同じです。 


◆キム君のとった行動の中で、あれ?と思うところや、僕はこれはしないな、と思う部分はありましたか?

ヨンボ:僕はキム君みたいに、日本語がそんなに下手くそじゃないです(笑)。  


◆でもキム君は、最後に日本で先生をやってましたよね?(笑)

ヨンボ:あー、僕はそこまでは上手じゃないですね(笑)。 


◆主人公のヨーコは、幼いころから「悪い子」になりたかった、と言ってますよね。ヨンボさんは、「悪い子」には憧れがありますか?

ヨンボ:僕が人に優しくしたとき、その人が悪い人で、礼儀がない場合、無理なことをどんどん僕に押し付けてきて、僕が損をしてしまうようなことがありました。そういうときは、僕も優しくする必要ないんじゃないかなと思ったことがあります。 


◆キム君の出演シーンは、ヨーコとかなえさんと3人のシーンが多いんでが、撮影中のエピソードは?

ヨンボ:僕は、日本のドラマはたくさん観てきたけど、日本の短編映画は観たことがなかったんです。今回共演したかなえさんが、演技がめっちゃ上手でした。本当に楽しかったです。めちゃ悲しいシーンなのに、「いま、キム君なんて言ったの?」って、かなえさんが言うのがおもしろくて、本当に笑いました!(笑)それから、バスの屋根の上に3人が立って歌っているシーンがありますよね。かなえさんの歌がめっちゃ上手でした!! 


◆バスジャックを何度も試みますが、バスジャックについてどう思いますか?

ヨンボ:まず韓国にはバスジャックがないです。バスジャックという言葉がないんです。今回の作品は短編映画なので、撮影時間も短かったので、僕が自分の演技に自信がないから、下手だけどもっと良くしたいと思って、「も う1回やりたいです!」と言っても、監督さんは「OK!」って言うので、本当は心配でした。でも完成した映画を観たら、あ~大丈夫だった!って思いました(笑)。 


◆1つ長いセリフがありました。覚えていますか?

ヨンボ:はい。「悪者に憧れていたんだ。悪者はいつだって自由だから、それがうらやましくて・・・」 


 ◆「悪者はいつだって自由でうらやましい」、この発言について、どう思いますか?

ヨンボ:あぁ、、、その通りだと思います。真面目な人は、いつもルールから外れることが嫌いです。でも悪者はルールを守らないから、自由だと思います。 


◆キム君のお父さんが倒れて、キム君は帰国することになり、バスジャックも終わります。3人はそれ以降、集まることはないんですよね。バスジャックが終わったとき、どんな気持ちなんでしょう?

ヨンボ:こんな感じに似ていると思います。例えば、ここでもうNTBのメンバーに会うこともなくなってしまう、という最後の公演、、、そんな感じを想像しました。僕たちのチームの縁が終わったら、バラバラになって会うこともなくなってしまう感じじゃないかと思いました。 


◆さみしいですね。

ヨンボ:はい。 


◆ヨーコ、かなえさん、キム君の3人で、バスに向かって走っていくシーンも多かったですね。

ヨンボ:結構走りました~(笑)。かなえさんは走るのが遅くて、ヨーコは普通、僕は速いので、ずっと全力で走りました(笑)。 


◆最初のほうのシーンで、キム君はバス停を移動させてたけれど、あれはどういう意味なんですか?

ヨンボ:あれは、バス停を動かしていけば、僕の家からバス停がちょっとでも近くなるから(笑)。

 

◆なるほどー!(笑) 後半、バスの運転手さんが、「客を届けて喜んでもらっても、僕もぐるぐる同じ路線を回ってるだけ」と言ったら、キム君が「じゃあ、仲間だね」と言います。その時のキム君の気持ちは?  

ヨンボ:僕たちが人生を過ごす中で、ライブ→家→練習→家、の生活を回っているので、僕たちの日常生活も、いつも同じところをまわっているのかもしれない、と思います。キム君もバスの運転手さんに、僕も同じだってことを言いたかったんだと思います。 


◆キム君は、最後に、自由になれたんでしょうか?

ヨンボ:うーん、考えたことがなかったですけど、キム君は日本で韓国語を教える先生になったけど、いつも心の中には、3人でバスジャックをした思い出があるから、そのときのことを思い出して、過ごしていくと思います。 



◆ラストで、キム君が先生になって、教えているシーンの中で、一瞬映ったホワイトボードに「性善説」「性悪説」と書かれてました!(笑)

ヨンボ:そうですそうです!(笑)悪者と優しい人がいる世の中を見ると、僕たち3人、ヨーコもかなえさんもキム君も優しいですけど、でも悪者に憧れていたりするから、、、なにがいいかなと考えて、僕が自分でホワイトボードに書きました。 


 ◆すごい!!

ヨンボ:僕が考えて、監督さんに、「性善説と性悪説、こんな言葉が似合うと思うんですけど、この言葉を教えるのってどうですか?」って聞いて、決まりました。 


◆最後に、映画「ピカレスカ」を通して、伝えたいメッセージを。

ヨンボ:僕たちは自由じゃないですけど、例えばお母さんが「勉強しなさい、勉強しなさい!」って言うでしょ。自分のしたいことを自由にやったら悪い子になる、と思うでしょ。だから、1回は自分のしたいことをして、その思い出で生きていくのがいいと思います。ずっとぐるぐる回ってるから、旅行に行くのもいいと思います。 


◆ぐるぐるまわってる日常から、時々は逸脱してみるのもいいよ、と?

ヨンボ:そうです。その思い出があれば、また頑張れると思います。そして、今自分の隣にいる人たちと、たくさん思い出を作ったら、ぐるぐる回る人生でも、さみしくないと思います。 


 (text:Kiyori Matsumoto) 


そして、今回、ヨンボをキャスティングした映画制作サイドに、ヨンボが演じた「キム」という役について、制作サイドからヨンボに期待したことを聞いてみた。 


 「弊社で”ダンシンデレラ" "GET DOWN "のMVを制作させて頂いたのですが、メンバーの人柄もあり、撮影中とても仲良くコミュニケーションさせていただきました。その中でヨンボが俳優をやりたいと熱く語っており、我々としてもなんとか形にできればと思っておりました。 今作、「ピカレスカ」の企画、脚本会議の際、監督にヨンボのことを話し、会う機会を作りました、そこで想いの丈を日本語で一生懸命伝えたヨンボ、アイドルのヨンボだけでなく芝居でも勝負したい!と。 監督も一発OKで当て書きで脚本を書く事を決めて下さいました。ですので、今回の作品でアイドルヨンボではなく俳優ヨンボとしてのチャーミングさが出せる事をイメージに出演して頂きました。 ヨンボはリハの度に自分で色々なアイデアを持ち込み監督と試行錯誤しておりました。現在の各国際映画祭での評価はこの真摯な役作りが一つの起因となっているかと思います」 


 「PICARESCA ~Novela Picaresca~」予告編


監督/脚本/編集:倉田健次 、

CAST:広澤草、杉本ミホ、ヨンボ  (NTB) 、チェ・ヨナ、大宮将司、チョコ、小松希寧、結城貴史 

制作/KURUWA.LLC  http://www.kuruwa.jp 



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