《インタビュー》 韓国語を学びたい人・留学したい人必見!目白大学 韓国語学科で学ぶ現役大学生の、留学リアル体験談①

KpopStarzの読者の中には、「推しのKpopアイドルとサイン会やヨントンで韓国語を使って話したい!」「韓国ドラマを字幕なしで見たい」という人がたくさんいると思います。韓国語を習得するためには、独学、韓国に語学留学、大学で学ぶなど、いろいろな方法があります。


今回は、韓国留学を体験した目白大学 韓国語学科で学ぶ現役大学生、佐藤桃子さんと長橋優希さんの2名にインタビューしました。4か月間の韓国の大学へのリアルな留学体験談をお届けします。

(左:佐藤さん、右:長橋さん)



◆一番最初に見た韓国ドラマを教えてください。

佐藤:一番最初に見たドラマは、高校1年生の時、キム・スヒョンさん主演の「星から来たあなた」を見たのが最初です。それまで韓国ドラマを見たことがなくて、ファンタジーが得意ではなかったんですけど、「星から来たあなた」はファンタジーの概念を超えてきて、SFじゃなく、日常に取り込まれたファンタジーみたいな感じにハマってしまって、そこからどんどん韓国ドラマを見続けています。

長橋:私はナム・ジュヒョクさんが出ていた「恋のゴールドメダル」です。私はドラマを長い時間見続けられなくて、韓国ドラマは1話も長いので、それまではあまり見る気がしなかったんです。でも、周りの友達が見ていて、おススメドラマを教えてくれて、このドラマを見たら、すごくキュンキュンしました。部活やサークル活動などキャンパスライフに憧れて、これが韓国の大学生なんだってイメージしました。内容もロマンチックで好きでした。


◆一番最初に聴いたKpopは?

佐藤:高校2年生の時に聴いたBTSです。その頃「FAKE LOVE」が流行っていたんですけど、私は「DOPE」のMVを最初に見て、そこでもうやられて(笑)、それまで日本のアーティストにもハマってこなかったんですけど、人生初めてアーティストにハマって、そこからKpopが好きになりました。


長橋:中学3年生の時に、TWICEの「TT」がすごく流行っていて、私のいとこが東方神起が好きで、周りがKpopを聴いていて楽しそうだったので、私も聴いてみようと思ってTWICEを聞いたのが最初です。そこからBTSを聴いたりいろいろ探して聴くようになって、高校1年生の時、ASTROの「BABY」でチャウヌに一目ぼれしました!(笑)


◆チャウヌは俳優としても活動していますが、好きな俳優は?

長橋:Netflixの「今、私たちの学校は…」(2022)というゾンビのドラマに出ている女優さんチョ・イヒョンさんが好きです。半分ゾンビで半分人間の役で、生き残った役です。ドラマ「賢い医師生活」にも出演しています。顔が私のタイプです(笑)。

佐藤:私も女優さんが好きで、パク・ウンビンさんが好きです。ドラマ「恋慕」(2021)を見て、すごくクールな方なのかと思っていたら、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」(2022)では可愛らしくて、そのギャップにやられてしまって、この前ファンミーティングまで行ってきました!


◆他にも韓国の俳優のファンミや、Kpopのコンサートに参加したことはありますか?

長橋:私は韓国でNCTのコンサートを見ました。蚕室のオリンピック競技場に行ってきました。推しはNCT127のテイルとNCT DREAMの中国人メンバー、ロンジュンです。9月に味の素スタジアムで開催されるNCTのライブ(*9/16~17 「NCT NATION:To The World」)にも行く予定です!あとASTROが幕張でやったライブ(*2022年6月開催)に行きました。すごく楽しかったです。

佐藤:私はBTSの東京ドーム(*2018年11月開催)と、妹がASTROが好きでチケットを取っていたので一緒にASTROのライブに行きました。それがたまたま同じ日で、ね!(と顔を見合わせ)

長橋:そうなんです、同じ日!

佐藤:学校から一緒に行ったんだよね。


◆ASTROファンは今年悲しいことが起こりましたね・・・。

長橋:ASTROは、私が初めてハマったKpopグループだったので、朝起きて(ムンビンが亡くなったニュースを知って)衝撃を受けました。その日就活の面接があったんですけど、なんとか乗り越えて、面接の後に学校に来なくてはいけなくて、学校の近くのご飯屋さんでひとりでお昼ご飯を食べている時、食べながら泣きました。

◆それでは、ここから韓国語についていろいろうかがいます。韓国語の勉強をしていると、ある日ふと、「あ、韓国語がちゃんと聞こえる!」と気づく瞬間があると思います。どんな瞬間に感じましたか?

佐藤:ドラマを見ていると、本当はもっと長いセリフなのに、字幕も文字数の制限があると思うので、実際のセリフがすごく短くなっていることに気づいた時です。

長橋:私はYouTubeでSEVENTEENの「Going SEVENTEEN」というコンテンツを見ている時、字幕は韓国語で見ているんですけど、メンバー同士の話し言葉って早いじゃないですか。それが「あ!今こう言ってる」ってわかった時、私成長しているんだな、もっと知りたいな、と思いました。


◆韓国留学についての質問です。留学期間はどのくらいですか?

2人:4か月です。

佐藤:私はソウル女子大学に留学しました。

長橋:私は慶煕大学(龍仁市)です。

(左:ソウル女子大学・佐藤さん提供、右:慶煕大学・長橋さん提供)



◆韓国留学で見てきた韓国の大学生は、どのような学生生活をしていますか?日本との違いは?

佐藤:みんなすごく勉強をしています。私が住んでいた寮の横にある自習室で、ほんと夜中まで勉強していて、そこで寝てるんじゃないかってくらい真夜中まで勉強していてビックリしました。図書館は基本夜11時まで開いていて、みんなそこで勉強しています。

長橋:テスト期間は、大学の近くの24時間やってるカフェでも勉強しています。

佐藤:ほんとびっくりして、自分もやらなきゃ!って思ったんですけど、そんなにやってたら体調崩しちゃうと思って、自分のペースでやりました。


◆女子大ってキャッキャしてる雰囲気じゃなかったんですね。

佐藤:はい。落ち着いていました。共学の方が、もっと大学生らしい学生生活だって思いました。

長橋:私が感じたのは、大学生の服装がラフ。ジャージみたいな恰好で大学に来ている人が多くて、みんな流行の似たような服装だったり。日本だと、目白大学もそうですけど、東京のキャンパスに通う時、結構みんなおしゃれして来て、個性豊かな服装の人が多いんですけど、韓国はそうじゃなくて、みんなシンプルで、学年が上がるごとにラフになっていく感じです。

◆韓国留学中、心が折れそうになることはありましたか?そういう時は、どうやって立ち直りましたか?

佐藤:留学生用の授業を聞いている時は大丈夫だったんですけど、正規課程の授業では30~40人のクラスに日本人留学生が私ひとりだけのこともあって、先生の話す速度も留学生用だとゆっくり話してくださるんですけど、正規課程の授業は話すスピードがほんと早くて、私はこの授業のテストを本当に受けられるのか?っていう不安で落ち込みました。でも、韓国人の先生も留学の経験があって、すごく気にかけて下さったので、先生のおかげでなんとか無事にできました。

長橋:私は、大学のレポートを書く時、気が遠くなりました。全部韓国語で書かなくちゃいけないのはもちろんなんですけど、それプラス、歴史が絡んでくるので、自分で調べなくてはいけないし、それを韓国語で解釈してレポートにまとめるというのが、私にとっては大変でした。元々文章を書くのに時間がかかる方なので、すごく大変でした。

(長橋さん提供)



◆留学して韓国で友達はできましたか?

2人:はい、できました!

長橋:元々仲が良かった子が漢陽(ハニャン)大学にいたんですけど、その子が「日韓交流サークル」を作ったんです。


◆すごい!行動派だね。

長橋:はい(笑)。その子の紹介で、別の大学のサークルだけど私も遊びに行って、そこで友達をつくることができました。結構たくさん友達ができました。

佐藤:私が取っていた正規課程の授業で、先生が「授業がわからなかったりするかもしれないから、韓国人の学生に助けて欲しい人、韓国の学生で助けてあげたい人」をチューター制度みたいなものを作ってくださって、そこで知り合った方と一緒に勉強しながら仲良くなりました。いまちょうどその方が日本に来ていて、会う約束をしています。


◆どんな方ですか? 

佐藤:私より年齢はちょっと上で日本語を学んでいる方なんですけど、まず日本語が本当に上手で、教え方もすごく上手!授業でわからなかったところも、何を聞いても教えてくれるんです。それと、目白大学で先輩方が交流のためのLINEグループを作ってくださって、そこで知り合った子と、ずっとLINE上での交流だったんですけど、韓国に行って初めて会えたんです!その子もこの前、日本に来ました。


◆韓国から日本に来るお友達は、日本のどこへ案内しますか?

佐藤:まずディズニーに行きたいって言ってます(笑)。あとは浅草。居酒屋にも行きたいって。

◆おふたりは留学中は寮生活ですよね。韓国の寮生活はどうでしたか?

長橋:2人部屋だったんですけど、私はほぼひとりで使ってました。日本人の子が私の1週間くらい後に入って来たんですけど、その子は留学期間があと1年残っていて、ひとり暮らしを始めたので、私は2人部屋をひとりで使ってました。

佐藤:私も2人部屋で、寮の申請時に、日本人か韓国人か選べて、韓国人の方を申請したんですけど、思った以上に日本人留学生が多くて、同い年の日本人の女の子と同じ部屋になりました。


◆違う大学から留学している女の子と?

佐藤:はい、桜美林大学の子でした。その子が私よりちょっと先に寮に入っていたんですよ。なので、洗濯機の使い方とかわからないことは何でも教えてくれて、すごく助けてもらえたので、2人部屋で良かったと思いました。

長橋:授業を受けていると日本人留学生はそんなに多くない雰囲気なんですけど、それは大学が大きいからでした(笑)。


(photo&text:Kiyori Matsumoto)


*インタビューは②へ続きます。

★佐藤さん、長橋さんが留学について語っている目白大学のYouTubeコンテンツ

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